株式会社中外
代表取締役社長
三輪 義勝

中外の強みについてお聞かせください。

当社が誕生した昭和23年は、まさに戦後復興のさなか。かつての社員たちは、満足に物が手に入らない時代に多くのご要望に耳を傾け、アイディアを出し、技術を高めながら役に立つものを開発してきました。

そんな土壌があるからか、75年経った令和の社員たちにも「自分で考えて形にする」という創造性が受け継がれているように感じます。昔の人が「こうなったらいいのにな」「これがあったら嬉しいよね」と、なんとなく思い描いたアイテムが今どんどん現実化しています。中外はそういった声を具体化して、形にしていく会社です。

また、当社は会社規模に対して支店の数が比較的多く、国内に19拠点、アジアやアメリカなど海外に13拠点あります。取り扱い商品数も53,000を越え、全国に数千の取引先を持つなど確立されたネットワークも強みのひとつです。

「製造部門」「販売部門」「ソリューション部門」の事業についてお聞かせください。

「製造部門」では、主に自動車の防音材に力を入れています。当社では、振動や騒音をデータ化できる評価システムや測定器を完備。素材の加工技術はもちろん、オリジナル製品や独自の素材開発にも積極的です。お客様が持つ課題に合わせ、適切な製品・サービスをご提案しています。

また、強化ガラスやバックライト、リチウムイオン電池など多くの携帯電話部品を取り扱ってきた当社。その関係先やグループ会社との連携から、現在の「販売部門」では、半導体の放熱を抑える熱対策製品や、LEDなどのライティング製品についてご相談をいただくことも多いです。

さらに、熱・音・光に関する分析や評価、課題解決のためのシミュレーションのため、ニーズに合わせて生まれたのが「ソリューション部門」です。実はまだまだ成長途中ですので、新しいアイディア、価値観をどんどん取り入れていきたいと思っています。

社風や社員の人柄など、職場の雰囲気はいかがでしょうか?

「風通しが良い」とか「フランク」という言葉だけでは表せない、気軽な雰囲気があると思います。新入社員だろうと役員だろうと関係なく、自分の意見を通しやすい環境なのではないでしょうか。

実は「こうするぞ」とか「これを売るぞ!」というビシッと決まったものがないんです。でもそれが良い。一人ひとりが考えていく、変化できるグラウンドがあるのが当社の良いところだと思っています。

また、これは常々思っているんですが、国内に19ある拠点それぞれに全く違う雰囲気があるんです。所長のカラーだったりローカリズムだったり、この地に根付いてやっていくんだという想いが現れている気がします。ひとつの会社にいながらも、いろいろな雰囲気を体験できるのは面白いところですね。

「働きやすい職場づくり」についてお聞かせください。

近年よく言われる法令遵守(コンプライアンス)や労働環境の改善、財務状況の健全化、サステナビリティとSDGs、環境問題、働き方改革、女性登用……すべてに取り組みたいと思っています!

そもそも、会社は誰のためにあると思いますか?社長のため?社会のため?……いいえ、会社は社員のためにあるんです。だから、一人ひとりがもっと会社を頼ってほしいし、みんなで会社のことを考えてほしい。もちろん私も考えます。一緒に会社のことを想ってもらうことが、働きやすい環境づくりの第一歩だと考えています。

そして、なかでも一番力を入れたいのが「女性が長く働ける会社づくり」です。当社はまだまだ女性比率が圧倒的に低いのですが、女性が活躍できる会社は絶対に強いと思っています。そのために設備などのハード面と、制度などのソフト面を整えていく予定です。思いやりのある会社をつくっていきたいですね。

社長自身の就活エピソードや仕事への向き合い方についてお聞かせください。

私が就職活動をしていた当時は、バブル真っ只中でした。当時からサーフィンをしていて肌は真っ黒、髪は茶髪という出立ちで面接に挑んだのはいい思い出です。総務の方から「あら、よういらしたね」とアットホームな言葉をかけてもらって「ここなら自分らしく働ける」と、入社を決意しました。

そこからはずっと「プロになりたい」という想いで仕事をしてきました。人を感動させる、笑顔にさせる、心を揺さぶるのがプロフェッショナルであり、私の目標です。社長となった今は、経営者のプロを目指しています。

また、私たちはついつい「やれない理由」を探してしまうんですが、見切りでもいいからやってみると意外とできてしまうことがあります。ネガティブな言い訳を探すよりも、知らない世界に飛び込んでみるのも楽しいですよ。成功しているかどうかは、あとになって分かるものなんです。

求める人材についてお聞かせください。

元気で明るい方が良いですね。車業界との取引も多いですが、特にそういった業界に初めから詳しい必要はありません。「ルールに縛られたくない」という方にも向いている会社なのではないでしょうか。

私は、採用希望者の方と最終面接でお会いすることになります。面接でいつも思うのが、皆さん感心するくらい自己プレゼンがうまいということ。もちろん練習や努力の成果を見せていただくのも大切なのですが、その向こう側も知りたいと思ってしまいます。

人それぞれ通ってきた道があるので、経験や想いを私たちに教えていただけたら嬉しいです。できるだけ多彩な方に働いていただいて、新しい風を吹かせてほしいです。

就職希望者へメッセージをお願いします。

当社は本当に「楽しい会社」だと自負しています。実は「楽しむ」のは難しいことで、例えば雨が続くハワイで「楽しんで!」と言われても楽しめない。でも仕事をしていればそういう日もあるんです。嫌なことも悔しいこともあるし、楽しいばかりじゃ苦しいし、飽きてしまう。

だからこそ、毎日コミュニケーションをとりながら「ありがとう」や「ごめんね」を繰り返して、会社で経験するすべてのライブ感を楽しんでみてほしいです。そして「あれは辛かったね」「あれは楽しかったよね」という思いを共有しながら、一緒に最強のチーム・会社をつくっていきましょう。

そんな私たちの仲間に加わっていただける方、ぜひご応募をお待ちしております。

Profileプロフィール

三輪 義勝
株式会社中外 代表取締役社長

1989(平成元)年入社。国内拠点での営業や企画・開発などを経て、上海に5年半駐在。現場から新規部署の立ち上げなど中外のさまざまな業務を経験し、2023(令和5)年10月に11代目代表取締役社長として就任した。

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