熱伝導シート
電子機器内部の熱を効率よく放熱するために部材間に挿入される熱伝導性材料-TIM（Thermal Interface Material）-の一種です。一般的にはIC（集積回路）などの発熱体とヒートスプレッダーやヒートシンクといった放熱部品の間に挿入する形で使用されます。
使用イメージ図
発熱体とヒートシンク等の冷却器の間に挟み込み、密着させて使用します。
メリット
・低～高グレード（熱伝導率）のラインナップがあり、選択肢が豊富
・作業性が良好（製品によっては自動実装も可能）
・グリスの様に痩せがおきない
・固体として存在しているので絶縁保証が可能
取り扱い製品
■シリコーン熱伝導シート熱伝導性、難燃性、電気絶縁性を有するシリコーンゲル・シートです。表面が柔らかく粘着性があるため、発熱体とヒートシンク等の熱拡散・放熱体とのギャップを均一に埋めることができます。
■ノンシリコーン熱伝導シート熱伝導性、難燃性、電気絶縁性を有する非シリコーン系シートです。シロキサンフリーのため、低分子量シロキサンに起因する電気接点障害が気になる場所に使用できます。
■高熱伝導タイプ 熱伝導シート熱伝導性、難燃性、電気絶縁性を有するシリコーンパテ・シートです。充填性に優れ、低圧縮力で発熱体とヒートシンク等の伝熱ギャップを薄膜で均一に埋められるため、信頼性の高い伝熱特性を得ることが可能です。
■電磁波抑制熱伝導シート電磁波抑制特性のある熱伝導性、難燃性、電気絶縁性を有するシリコーンゲル・シートです。ノイズと熱を発する発熱体とヒートシンク等の間に挟むことで、ノイズ対策と熱対策が同時に行えます。